本当に沢山の方々に支えられ、お世話になりました。
お陰様で充実した1年を過ごすことができました。
ありがとうございました。
昨年リリースしたアルバム、
「A Bomber’s Diary」のツアーを1月から回ってきました。
ギターの竹内朋康、キーボードのタケウチカズタケ、
大先輩二人とのツアーは、当初3月までしか決まっていなかったものの、
進めていくうちにどんどん良い手応えを感じ、
もっと回ろうという風に追加公演が決まり、
気付いたら一年通して全国30箇所を回る一大ツアーに成っていました。
ラップを始めて19年、
リリースツアーと銘打って、
ここまで多くの土地を回ることも初めてだったし、
ギターとキーボードの半バンドスタイルでのライブでツアーというのも初めてでした。
何せ最高のミュージシャン二人です。
ただひたすらライブは楽しかったんですが、
自分的には完全に新しいライブの仕方というか、
もっと深い部分でも、いち歌い手として新しい扉が開いた感覚を得られました。
そして、初めて訪れることが出来た街、
初めて直に自分の音楽に触れてもらえた人々、
沢山の出会いがあったり、
昔からの友人たちにも各地でライブに参加してもらったり、
酒を飲み交わしたり、幸せな時間を沢山過ごすことが出来ました。
自分でレーベル立ち上げての再スタート、
大きな後ろ盾があるわけでもなく、
人と人との繋がりで何とか支えてもらいながら活動してる自分にとっては、
派手なプロモーションではなく、
じっくり時間をかけて自分の音楽を届けていくスタイルはとても性に合ってもいたし、
結局、音楽は1対1だということを改めて実感でき、大きな収穫でした。
ツアーの合間にも新しい作品をリリース出来ました。
監修にSEX山口、プロデュースにALI-KICKを迎えた、
『CARPOOL TARO SOUL』。
初のカバー集ということで、
新しいTARO SOULの発見が出来るのでは、と新しい試みに挑みました。
これはまあ、遊び要素が100%なのでスピンオフ的な作品としてシリーズ化していくことを決定しました。
一方、
秋頃には全く予想というか、想像だにしなかったことが起こりました。
小沢健二さんのアルバムにコーラスとして数曲参加させていただいたことです。
SNSでは紹介しましたが、スチャダラパーのBOSEさんが推薦してくれたという経緯がありました。
まあこの経緯だけでも意味がわからないというか、
こんなことあるのかという感じですが、
それこそ小沢さんの楽曲「彗星」のような奇跡の出来事で、
レコーディングに参加した数日間は、
音楽の台風に巻き込まれたような感覚に陥っていました。
(実際に台風も直撃してました)
NHKのSONGSやMステへの出演もですが、
歌い手としても勉強になることだらけ、
自分の音楽とも改めて向き合うことができた貴重な体験でした。
そして年末にはシングル
『PONR Feat. KEN THE 390 & SKY-HI』をリリース出来ました。
曲のタイトルは”Point Of No Return”の略で、
帰還不能点、つまりもう引き返せない、
引き返さない、止まらない、という決意を歌った曲で、
止まらず突き進んでいる尊敬すべき仲間と一緒に歌いました。
再スタートしてから学んだ一番大きいことは、
止まらないことの大切さでした。
トラックプロデュースにも手を出し、
これもまた新しいチャレンジなわけですが、
『A Bomber’s Diary』に続く第2章のスタートを切るにはピッタリの曲になりました。
そうです、第2章のスタートは切りました。
2020年、更に皆さんの音楽ライフを彩ることができるよう、
邁進してまいります。お楽しみに。
それでは、良いお年をお迎え下さい。
2019年12月31日
TARO SOUL
Comments